理事長挨拶

ご挨拶

当財団の歴史は、「テルモは多くの方々に支えられて成長し、認知されてきた。そのことに感謝し、何らかの形で社会にお返ししたい」という、当時のテルモ株式会社の社長である戸澤三雄氏の強い思いに端を発します。5名の設立発起人をはじめ関係各位のご尽力をいただき、1987年4月、テルモ株式会社の拠出資金1億円を基本財産として設立されました。

同年11月には森下泰氏(テルモ株式会社の前身・株式会社仁丹テルモの会長)より同社株式の遺贈を受け、財政基盤が強化されました。2012年4月には公益財団法人に移行し、現在に至っています。

当財団の設立趣意書では「わが国の医療技術が、広く世界の医療の場に貢献し、健康な生活を通じて人類の平和に寄与していくことが国際化時代における課題である」とし、その設立目的を「生命科学分野の科学技術に関する研究助成、普及啓発、国際交流の援助を行うことにより、わが国の科学技術の振興をはかること」としています。

これに則り、当財団は、生命科学にかかる科学技術に関する研究開発助成を中心に、中高生に対する普及啓発活動、開発途上国における医療・公衆衛生の研究に対する助成、国内外での医療・健康向上活動に対する助成と、その対象を拡げて参りました。

また、研究開発助成においては、いち早く医療機器や再生医療、医薬品と融合したデバイス開発を取り上げるなど、生命科学の助成財団としてはユニークな存在と評価されてきました。これらの活動を通じ、多少なりともわが国の生命科学技術の発展に貢献してきたと自負しております。

生命科学分野における科学技術の発展はめざましいものがあり、さらなる発展が期待されています。当財団は、今後も我が国の生命科学の発展、科学技術の振興を目的に、更に充実した助成・普及啓発活動を展開して参る所存でございます。引き続き皆様のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。

2019年7月
公益財団法人 テルモ生命科学振興財団
理事長 三村 孝仁