中高生と“いのちの不思議”を考える─生命科学DOKIDOKI研究室

「サイエンスカフェ2013」レポート 最先端の生命科学を“体感”した2日間 関東1都6県の高校生31名が参加

[2日目———施設見学]白衣に着替えて、まずは施設見学

2日目は宿泊先の京王プラザホテルから、東京・新宿区河田町にあるTWIns(東京女子医科大学・早稲田大学連携先端生命医科学研究教育施設)に移動。ガイダンスのあとA、B、Cの3班に分かれ、まずはTWIns館内を見学した。ここからは全員、白衣に着替えて“研究者の卵”の気分。

組織・臓器作製室

細胞シート技術を用いて細胞から組織・臓器を作製する実験室。医学・工学・生物学が結集・融合して実験を行っている。

女子医大培養室

マウスやヒトの細胞を増殖させたり、保存するための部屋。クリーンベンチやインキュベータなどの無菌環境下における操作ができる装置がある。

CPC(Cell Processing Center、細胞加工処理施設)

患者さん由来の細胞を培養するため、無菌を保証しなければならない。そのために必要となるのが無菌製造環境だ。医薬品の製造と品質管理に関する国際基準であるGMPに準拠した取り扱い体制を構築し、ダブルチェック体制により製造指図記録を用いた品質管理を徹底しているとのこと。

組織学実験室

組織あるいは器官の組織学的観察を行うために各組織の切片を作製する部屋。固定や染色といった手法で用意した切片標本を観察。特に細胞間にみられる構造・機能的な関連性に注目して顕微鏡で観察する。

合成室

特殊構造高分子の合成や合成反応の探索に関する研究を行っている部屋。新しい領域の医療材料に使われるバイオマテリアルの探索を行っている。

オープンラボ

TWInsの2階にある早稲田大学生命医科学科の広々としたオープンラボ。10の研究室の教員や学生が集い、学際的な研究を進めている。一般的なラボではほかの研究室の学生と会うことは少ないが、オープンラボでは10の研究室に所属する学生と出会う機会が多く、気軽に声をかけることもでき、研究室のワクを超えてつながりを深められる。

培養室

オープンラボの隣にある細胞培養室。

SPF実験室

実験動物を飼育するにあたって、実験の障害となるような特定の病原菌が存在しないことが保証される条件をSPF(Specific Pathogen Free)という。SPFを維持した環境下での飼育・実験室がSPF実験室。免疫やアレルギー等の研究に使われる。

微細加工室

マイクロ流路チップを作製する部屋。マイクロ流路チップは半導体微細加工技術等によってつくられる微細構造を持っており、動植物や微生物のゲノムやタンパク質の解析、ゲノム創薬支援、化学物質の合成や分析などに利用されている。

冠動脈バイパス手術訓練シミュレータ

早稲田大発ベンチャー企業によって開発された冠動脈バイパス手術の訓練装置「BEAT」。
血管吻合手技の訓練や、スキルを定量的に評価する。

楽器演奏ロボット

人間の楽器演奏のメカニズムと人間とロボットとの音楽空間におけるインタラクションを工学的視点に立って追究し、開発されたという。

水棲動物実験室

生命系の研究に欠かせないイモリやゼブラフィッシュなどの水棲動物を飼育。動物愛護の観点から必要最小限の規模にとどめ、生命倫理や法令・規制を遵守した実験を行っているとのこと。

分析室

生命系科学研究には欠かせない最先端の解析機器が装備されている。各研究室、学科が保有する機器・装置を結集し、互いにシェアすることで、無駄をなくしているのだそうだ。

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